MRI検査の適応部位
MRI検査は、骨の影響を受けないため鮮明な画像を得ることができます。また、解析度も優れていて、CTでは写せない小さな脳梗塞や、脳幹部の病変なども、はっきりと捉えることができます。
Ⅰ. 頭部MIR/MRA
MRI/MRAは体内の水素に電磁波を共鳴させて綺麗に映像化させる検査方法です。
頭蓋骨の影響を受けないため、鮮明な画像を撮影することができます。
頭蓋内の断面を画像化し解析度もよいため、CTでは写せない小さな脳梗塞などの病変も早期に発見することができます。
1. 頭部MRI
頭部MRI検査では、脳をあらゆる方向や角度から見ることのできる断面画像を撮影することができます。
MRIは骨の影響を受けないので、切開することなく脳内を診断することができ、あらゆる角度から脳腫瘍や脳梗塞・脳出血などの病変の箇所や大きさ・形を正確に特定することができます。
検査の適応 : 脳腫瘍 脳梗塞 脳出血 など
2. 頭部MRA
頭部の血管だけを詳しく立体画像化するのが、頭部MRA(磁気共鳴血管造影)です。"血管造影"という名前ですが、造影剤は必要ありません。
MRA検査では、血管の狭窄や梗塞などによる血流異常・くも膜下出血・脳動脈瘤などの発見に役立ちます。
検査の適応 : くも膜下出血 脳動脈瘤 など
Ⅱ. 頸部MRI/MRA
肩こりや手足のしびれの原因になることもある、頚椎椎間板ヘルニアなどを発見することが出来ます。
また、最近では食生活の欧米化が進み、脳梗塞の原因になりうる頸の動脈硬化が増えてきています。こういった病変の早期発見などに頸部MRI/MRAが役立っています。
1. 頸部MRI
頸部MRI検査では、頚部の脊髄の病変、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア・頚椎管狭窄症・後縦靭帯骨化症などがわかります。
頭痛や手足のしびれ・肩こりなどさまざまな症状の患者さまにおすすめです。
検査の適応 : 頚椎症 頚椎椎間板ヘルニア 頚椎管狭窄症 後縦靭帯骨化症(難病指定) など
2. 頸部MRA
頸部MRA検査では、脳梗塞の大きな原因となる、頸動脈の動脈硬化の程度がわかります。
この検査で頸動脈の病変などの早期治療に役立ちます。
検査の適応 : 頸の動脈硬化 など