Ⅲ. 腹部・骨盤腔部位
MRCPとは、MRIで撮影する胆管膵肝撮影のことです。
胆管膵肝撮影には口から内視鏡を十二指腸まで入れて、造影剤を使いX線撮影するERCPもありますが、こちらは患者さまへの負担が大きい検査になります。
1. MRCP
MRCPは腹部、特に胆嚢、膵臓、胆管や膵管をみることに優れています。
膵臓がんなど早期発見が難しい病気もMRCPと腫瘍マーカーを組み合わせることにより早期発見が可能になります。
検査の適応 : 胆管拡張症、膵管拡張症、胆石、総胆管結石、胆管がん、膵臓がん など
2. 骨盤腔内MRI
骨盤部にある膀胱、膣、子宮、卵巣、前立腺など、大きさや形状、がんなど病変の診断に使われます。
女性子宮がん、卵巣がんの発見のみではなく、子宮筋腫や内膜症といったがん以外の病気の発見にも役立ちます。検査の適応 : 子宮頚がん・子宮体がん・卵巣がん、子宮筋腫・子宮腺筋症(子宮内膜症)・卵巣腫瘍・腹水 など